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俺たち時間管理マニア
時間管理本のただしいつかいかた


さて、このスピード社会・知識基盤社会の21世紀。
書店の本棚には常に「時間管理」「タイムマネジメント」関連の本が華々しく飾られているわけだ。
もちろんすばらしいものもあるし、駄作もあるわけだが…
しかしながら、書店にてそれを見かけた現代人は
「仕事もプライベートも輝くために!」「自分自身をもっと活用!」
とかいう輝かしい文句に魅了されて、ついついそれを買ってしまうわけですね。

で、
その買った本を100%生かせるかといえば…
「残念ながら…」という人のほうが、実は多いのではないだろうか。

そして、
「ああ、せっかく本を買ってアイデアを仕入れたのに、三日坊主で終わってしまった!
俺はなんて意志が弱いんだ!バカバカ俺のバカ!」

などと自分を責めてしまっている人も多数なのでは…

実は、そういったビジネス本を見る時には、ちょっとしたコツがあるのだ。
せっかく買ったビジネス本を役立てるための、その「小さいことだけど、とても大事なこと」とは―

それは、「己を知る」ということなのだ!
すごく当たり前のことなのだが、まあ見てみよう。

例えば、私は「時間管理マニア」を自称しているが、本当のことを言うと起きているすべての時間を自在に使えているわけではない。
例えばこれは20過ぎてから顕著に出てきたのだが、私は体力的に非常に弱い。
教員(高校英語科講師)と言う割と体力を使う仕事をしていながら、虚弱気味なのである。
そのため、平日に仕事以外の体力を使うアクティビティは極力入れないようにしている。
つまり家にまっすぐ帰って、勉強かゲームか…
ともかく、エネルギーをあまり消費しないことをする。
なぜならそれで体力をさらに使えば、次の日どうなるかわからないからだ。
例えばビジネス本で
「仕事帰りにジムで一汗、これ当たり前。体力づくりもビジネスマンには必須」とかいわれていようと、
そんなことは私には関係ない。
私には無理だから、私はしない。それだけの話である。

一方、私は今は実家にて生活をしている。
だが少し前までは、大阪市内のビジネス街にて一人暮らしをしていた。
そのため、そのときと今では所要時間が大きく変わった「時間をとる仕事」がある―
それは、「家事」
今は親と同居しているため、メインの家事は母親がやってくださるわけだが…
一人暮らしのときは自分の始末は全部自分でやらねばならなかったので、
当然一日の中にそう言った作業に使う時間が必要になってくる。
時間管理を扱うビジネス本の作者は、たいてい男だったりするものだ。それも、既婚の。
そういった人の書く本には、概してこのトピックが抜け落ちている。

そんで、「家に帰ったら資格の勉強で自分をブラッシュアップ☆」とか書いてるんですよね。
…自分のパンツを自分で洗わなくていいぶん、時間があるからおうちで資格の勉強ができるんですよね!よくわかります!
なので、家事もやらんといかん一人暮らしの人や主婦(主夫)業兼ねて仕事をする人にとっては、
ビジネス本のアイデアをそのまま取り上げることはまずできないだろう。
働く主婦向けの時間管理本というのは、実はあまりない。

では、どうすればいいか?
簡単である。
自分のおかれた状況・自分の能力と照らし合わせながら、ビジネス本を読むのだ。
そうして「これは俺には無理か…」と思ったら、無視するか、もしくは自分がうまく使えるように改造する。
つまりは、アイデアを自分用にカスタマイズするということ。
そうやって「自分に一番しっくり合う方法」を作り出す…
時間管理本とはそのまままねするのではない、そのためのたたき台にすべきものなのだ
(私のこのページだってそうですよ、がんがんたたき台にしてください^−^!)。

私たちは、誰もが勇者ではない。
重い剣を軽々と振るい強力な魔法を使いまくれる、そんな勇者ではない。
だから、ビジネス本が華々しく謳い上げるような
「すばらしいシステム」「すばらしい仕事のやりくり法」ができないからといって、落ち込む必要はない。
私は魔法使いだ。
非力ですぐバテる、けれどもその代わりできることもある。
勇者には勇者の、
魔法使いには魔法使いの、
戦士には戦士の、
武道家には武道家の、
そして遊び人には遊び人なりのやり方があるのだ。
そのやり方を、自分なりのやり方を「造る」ためのアイテム…
それが、時間管理法を教えるビジネス本なのだ。