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「はなぢと私。」


はなぢ。よく考えれば不思議である。同じ「血液」なのに、口から出るのに比べてなぜどこかユーモラスな雰囲気を持っているのだらう。小学校のころ、よくクラスに一人はいきなり授業中に鼻から血ぃふいて
机に倒れ込むやつがいたものだが、どうも私には「骨折」「発熱」といった症状に比べて
そやつを心配する気持ちが薄かったことを覚えている。

なぜ今ごろそのやうなことをゆうのかといえば、今私がまさに「はなぢもの」だからである。
はなぢというやつにここ3ヶ月ほど苦しめられている。どおせ「血をふいて苦しむ」なら、
もう少しましなものがよひのだが…

私はまた「はなづまりもの」でもあるので、日に何十回も鼻をかむ。あまりにかみすぎるのでもっぱらトイレットペーパーを用いてる始末だ。すると3日に一度は半透明なものに混じってうつくしひ鮮血の姿が現れるのだ。酸素を多くふくんだ血は美しひ緋色をしている。
切れているのはやはり動脈なのであろうと確認した後、おもむろに鼻をつまむ。
何がいやかといえば、この格好がいやなのである。一目見るだけで、「あ、あいつははなぢものだ」とわかってしまうあのポーズ。人前ではあまりやりたくない。
大学ではさらに悲惨である。私の大学は夏はクーラーは入らないが冬にはヒーターががんがんに入る。すると狭い教室では温度が異常に上がり、眠気を誘うとともに私の鼻もメルトダウンさせてしまふのだ。
おもひだすのも哀しいが、一度授業中に血をふきリタイアしたこともある。あの鼻つまみポーズを見られるのを避けるため、私は教室から最寄りのトイレまで10メートルあまりのダッシュを要求された。
「わたしがなにをしたとゆうのだゴッド、ぷりーずへるぷみい」
をを、天は我を見放したりしか、我今まさにはなぢものなり。

ちなみにむかし聞いた噂だが、はなぢをのんでしまふとあほになるさうだ。
自分を省みてみると、さもありなん、といったところです。

まだ私のはなぢに関するかなしひ話はあるが、今回はこれでいっぺんおわらさしてくださひ。
なんだかかなしくなってきた(;−;)