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江南にのぞむ美周郎〜周瑜〜呉


「おのれ孔明!
私はアイツの引き立て役かぁッ!?」(周瑜)


三国志の中でも屈指のハンサムさん、周瑜(しゅうゆ)。
呉の国の孫策(そんさく)・孫権(そんけん)兄弟に仕えた知将である。

なのに…三国志演義のほうじゃまるで孔明君の引き立て役
孔明君を殺そうと企ててはもう一歩のところでにげられて、
おまけに「んなことしてると曹操ちゃんにやられちゃうゾ☆」とゆう
ナメたお手紙をもらって怒りのあまり憤死…って、
そりゃああまりにも周瑜殿がかわいそうぢゃないか!?

せっかくハンサムなのに、もったいない扱いナリ!
深謀の軍師、周瑜殿の活躍ぶりをもうちょっとみてやろう!
たちあがれゆどうふ、いまこそたまごをわるときだ!!(またパクり)

<記述の最後にある[演義]は[三国志演義による情報]を、
[正史]は[三国志正史による記述]をしめしています。>

周瑜殿イメイヂイラスト。
私は、ハンサムが、好きだ。
…ああ、だから彼が好きなのさ(正直すぎ)


さあみんなで周瑜についてお勉強しよう!!
周瑜君いろいろエピソード集
彼は大尉(位の高い役職だよ)も出したことのある名家(銘菓にあらず)周家の出身
「美周郎」(美しい周さんちの坊ちゃん)なーんて呼ばれてたそうな。
孫さんちの孫策(そんさく。後に呉の国を率いる)とも仲良しさんだったぞ。
おおらかな性格で度量豊かだったそうな。
う=む、こんな彼がもてないはずがあろうか、いやない!(反語)<正史>
彼は歌舞音曲にもものすごく秀でていた。
なんつったって、音楽を奏でているバックバンドの
誰かが間違えたりするとくるりと振り返ったくらい。
…しかし、そんなつっこみは人にやさしくないぞ、周瑜殿^−^;<正史>
さぁて、仲良し孫策君と義兄弟の契り(どっかで聞いたような)を彼は結びます。
彼らは超有名な美人姉妹大喬・小喬(だいきょう・しょうきょう)を二人してめとります。
孫策君曰く「ここんちの姉妹は確かにすっげえ美人だけどさぁ、
俺たち二人を婿にできたんだから喜んでいいと思うワケぇ」

…すなわち、カオの美醜がかなり大事にされた当時において
ハンサム二人と結婚できてよかったね、とゆうとるわけです。
周瑜殿はそれほどハンサムだったというわけです。
てゆうか、そんなこと自分で言うなよ、孫策君…<正史>
後々の呉の国を支えることになる軍師、魯粛子敬(ろしゅくしけい)をつれてきたのも彼。
大金持ちの彼に食料の援助を頼むとなんと
大きな蔵の一つをそのままくれたという逸話を持つ魯粛君。
後々呉の国を動かす都督になる逸材を見つけた
周瑜君もまた先見の明があったといえましょう。<正史>
ところが孫策君が暴漢に襲われてはかなく最後のときを迎えてしまいます!
後を継いだのはまだ若い孫権(そんけん)君
そんな彼にたいしてみんな「若造のくせに…」とばかり
テキトーな礼をもって彼に接します。
しかしそこは周瑜殿、彼は自分からこの若い新君主に丁重な礼を取り
臣下としてふるまいました。
これには孫権君も、うるうる…
嗚呼、なんて礼儀正しく、そして好感度アップな青年なんだ周瑜殿!!<正史>
もくもくとわいてくる黒い影。曹操が江南へ侵攻してこようとしています…
ここに人望あつい知将周瑜殿は大都督となり、軍を率いることになります。
…が!!流浪軍団劉備陣営からふよふよと…やってくるものがありました。
それは諸葛亮孔明!!
周瑜殿にとっては鬼門というべきこの羽団扇持ち軍師
孫権様をうまくノセて魏の国・曹操と戦う決心をさせます。
そんな彼に一抹の不安、「やがてコイツはわが国の敵となる!」という
確信にもにた予感を周瑜殿は感じたのでした…<演義>
圧倒的な人数差の曹操軍を前にして挑む呉軍。
しかし周瑜殿の胸には勝算がありました。
魏軍は水上戦には余りなれておらず、地の利を得た強力な水軍を擁する呉軍が
そこをつけば勝てる!という算段です。
炎の矢をもってして魏軍を焼き尽くそうという秘策を考えていた周瑜殿は
そのために魏にスパイを送り込もうとしました。
このスパイの手引きによって火攻めを成功させようというのです。
そのスパイ役を買って出たのがあの黄蓋(こうがい)!
しかも「こいつスパイじゃねえのか」と曹操に疑われないように
「上官を侮辱した」という罪状をでっち上げ、お迎えの近いジッチャマを
びしばしばしびしと棒でぶったたくという芝居を打ったのです!
これが世に言う苦肉の計
自分の部下を、たとえ計略とはいえ打たねばならない周瑜殿の心は、このときいかようであったのか…
「あの名将をなぐるとは…これはこのじいさんが恨みに思うのもしょうがあるまい」
見事にだまされた魏軍に心中でほくそえむ黄蓋。
曹操が大敗するあの歴史上名高い戦、赤壁の戦いの序章でした。
夜のさなか、降伏すると見せかけて近づく黄蓋軍。
それは彼らの炎の船…
あっというまに魏の船は燃え広がり、地獄絵図が繰り広げられ…
ほとんどの兵士は呉軍を闘うことなくその炎に焼かれ命を失いました。
100万ともいわれる魏軍に対し、5万の兵力しか持たない呉軍。
周瑜殿はその策、傭兵をもってして兵力差を打ち破り、
曹操に大敗の屈辱を味あわせることに成功したのです!
しかし演義ではあの羽団扇軍師孔明
「東南の風」を呼んでこの計略を成功させています。
火攻めには風の吹く方向が何よりも大事(自分の船まで燃えたら大変)なのですが
この戦いの季節は逆風しか吹かず、むしろ呉の船に
炎が襲いかねないという問題点があったのです。
そこで周瑜殿は孔明君に頼らざるをえなかったのです…^−^;
しかしそれでもかつて抱いた疑念どおり、周瑜殿は何回も
諸葛亮を殺そうとしています
それをくるりひらりとかわし、最後にはなんと小馬鹿にしたように
襲われる直前にゆうゆうと小船に乗って退散する」という屈辱的な行為を取られてしまいます。
……実際、演義で見るとこの辺のストーリーが
周瑜殿を引き立て役にしちゃってるのね^−^;<演義>
さて、曹操は何とか追っ払った呉軍ですが、
今度は仲間であった劉備軍団&孔明君が大きな敵になります。
荊州という土地がその争いのキーポイント。
そのころまだ自分の領地を持っていなかった劉備たちは
自分の土地が手に入るまでここを貸してクレヨン」とゆう約束を
呉のお殿様孫権としていました。
んが!これがまたまた…まもられなかったんですねー。
周瑜殿は必死になって彼らからこの地を奪おうとしています。
劉備と孫権の妹との政略結婚、美人局の術…
しかしどれもこれも邪魔され、失敗してしまうのです。
……孔明君!ええ、全て彼の仕業です!!
失敗するたびに周瑜殿はその美しいお顔を紅く染めてお怒りに…
あげくの果てには「我々にかまっている間に曹操にやられてしまいますよ。もうやめたら?」とゆう
ナメたお手紙を送りつけられる始末…
それを見た周瑜殿は怒りのあまり、以前受けた矢傷が張り裂けて危篤状態に。
後釜に魯粛を指名し、そして36歳にして、
「天は何故私と同じ世にあの孔明をおつかわしになったのだ?!」という
悲痛な叫びをあげ、天に召されてしまうのです…TT
あ、あ、あ、あんまりだああ!!(涙)<演義>
…確かに演義ではこの有様…では、お口直しに正史の周瑜殿を。
あの曹操も周瑜殿を欲しがり、同窓のショウ幹(しょうかん)に
説得にいかせます。
しかし周瑜殿はむしろ彼にさまざまな軍備を見せてあげるなど
ビッグな度量を見せつけ、なおかつ彼に
「彼と孫権殿の間を言葉で裂くことはできません」と言わせるまでに。
…人望うなぎのぼりだよ、周瑜殿!
そのせいか、曹操殿は赤壁の戦いで敗北したことを
「周瑜に負けたのだからはずかしくない」といったとか。<正史>
しかし周瑜殿の実力は敵の劉備にも良く知られていました。
ある宴会のさなか、劉備は孫権に
「周瑜殿の才能やったら、いつまでも人の下におるようには思えまへんなぁ」といったとさ。
劉備、何がいいたいのだ…
はっきりいってみてよいぞ、ホレ^−^;<正史>
しかも彼は愛妻家だったらしい!
美人小喬を妻にめとった周瑜殿である。
そんな愛情を示すイカシタエピソード。
赤壁の戦いの前、戦いか降伏かを迷う周瑜殿は
あの孔明君に
「あの娘とお姉さんを曹操にあげればせめてこないんじゃない?
いいじゃんその方が闘わなくてすむしさぁ」

とたきつけられ、その瞬間ぷちーんときれてしまい、
一気に戦いを決意したそうな。
うんうん、そーよねぇ、愛しい妻をあげるくらいならと…
孔明君に利用されてるだけだなんて、いわないで☆^−^;
彼が将来を嘱望されながらも早世したのもまた事実。
遠征の準備中に病が原因でみまかったそうな…
叫んだかどうかは不明^−^;<正史>
いかがだろおか!?
これで周瑜公瑾君についていろいろ
知っていただけただろおか!?

そりゃあ孔明君の引き立て役かもしれない。
だから間抜けな悪役に見えちゃうかもしんない。
でも三国志随一のハンサム、正史でりりしく
呉軍を率いた大都督としての彼…
わるくないんじゃないでしょうか?!

周瑜ファンは正史の方で楽しもう^−^

呉の知将、周瑜。
友孫策のために立ち、そして
若き君主孫権を支えた
見目麗しき大都督。

その生涯は短かれども
新たなる国の誕生を胸に描き
一心不乱にこの三国時代を
駆け抜け、そして消えていった。